2013年05月28日

大出力CSPPアンプ

先日、馴染みの床屋さんに散髪に行った時に頂いた6FL6を眺めながら久しぶりに水平出力管でアンプを作って見たくなりまして色々とアンプ構想を練っていました、水平出力管は以前26LX6でアンプを作った事が有るのですが特性はそれなりに出たのですが音質的には満足出来る音が出せずに終わったのです、でもその経験はその後の30Wを超えるDEPP大出力アンプの設計に役に立ちました。
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回路方式は最近我が家で増殖中のCSPPアンプで決まりなのですが6LF6は水平出力管でも最大級の球でPdが40Wもあります、しかも外観は私の好きなコンパクトロンです!我が家のCSPPアンプは小〜中出力なのでせっかくのPd=40Wなので今回は大出力CSPPアンプを目指す事にします、まずはマッキントッシュタイプの大出力CSPPアンプの事例を調べて見る事にしまして、手始めにMC275の回路を読む事から初めました、MC275も初期の回路はトリファイラー巻きのOPTを使っているのですが最終の回路はバイファイラー巻きOPTでカソフォロドライバーのへの給電はツェナーで行う方式倍になっていましたのでASTR−12の様なバイファイラー巻きOPTでも大出力アンプが出来そうな感じです、しかし100WクラスのCSPP出力トランスは市販されていないので今回はASTR12を並列接続して100Wのトランスとして使用する予定で進めていたののですが並列接続の相談をARITOさんした所、なんとトライファイラー巻きのトランスを巻い頂ける事になりました!と言う事でMC275タイプの回路が実現可能になりましたのでオリジナルに何処まで近づけるか楽しみながら製作したいと思います。
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ロードラインはこんな感じですARITOさんのアドバイスと手持ちの電源トランスを加味して決定しました(EP−IPカーブは手作りアンプの会で公開されている物を使用しました)、トリファイラー巻きのお陰でスクリーン電圧を100Vとしてネイテイブなビーム管動作を実現できます。
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ドライブ回路はMC275と同じ構成で電圧増幅はブートストラップ付き12BH7Aで12AT7のカソフォロドライブを駆動します、カソフォロのプレート側の電源は6LF6のスクリーングリッドと接続してプレート電圧の耐圧オーバーを防いでいます、目標出力は80Wで過去に私が設計したCSPPアンプの中では最大となる予定です。
posted by Masa at 08:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 6LF6 CSPP