
カーブが一旦下がる原因はドライバー段と終段との間の歪の打消作用がクリップ手前で強く起こっていると考えらるので歪の打消しがもっと小出力から起こる様にドライバー段の動作点を変更する事で改善出来るのでは考えてみました。

ドライバー段のIpを2mAから1.5mAと少なくしてあえて直線性の悪い動作点にする事で、より小さい出力で歪の打消しを発生させて、特性カーブのウネリ改善を狙います。

結果はこんな感じです、最小歪率は少し悪くなりますが、素直なカーブになりました。
通常の再生出力は0.5W以下で聞いているので、その効果はほとんどないと思いますが、素直な特性カーブのアンプになったと思うと気持ち良く音楽を楽しむ事ができそうです。