2021年06月23日

プチ特性改善その2

完成した16A8csppですが、毎日数時間ほど稼働させていたら音がだいぶ馴染んできた感じなので、以前から気になっていた、歪特性の気持ち悪い特徴的なカーブの改善にトライしてみました。

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カーブが一旦下がる原因はドライバー段と終段との間の歪の打消作用がクリップ手前で強く起こっていると考えらるので歪の打消しがもっと小出力から起こる様にドライバー段の動作点を変更する事で改善出来るのでは考えてみました。

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ドライバー段のIpを2mAから1.5mAと少なくしてあえて直線性の悪い動作点にする事で、より小さい出力で歪の打消しを発生させて、特性カーブのウネリ改善を狙います。

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結果はこんな感じです、最小歪率は少し悪くなりますが、素直なカーブになりました。

通常の再生出力は0.5W以下で聞いているので、その効果はほとんどないと思いますが、素直な特性カーブのアンプになったと思うと気持ち良く音楽を楽しむ事ができそうです。


posted by Masa at 22:29| Comment(2) | PCL82/16A8 CSPP

2021年06月19日

PCL82/16A8cspp 完成

クロストーク特性の改善が出来たのでPCL82/16A8csppアンプが完成と言う事にしました。

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ドライバー基板は出力トランスの下に取り付けていますので、トランスの配線との距離がかなり近くなっております。

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シールド板は1.5mmのアルミ板です、スペーサーで間隔を確保しています。

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シールド板は一応低圧電源基板にも付けておきました。

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対策後の特性は対策前より5dBほど良くなりました。


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テプラを張ったのでそれらしい外観になりました。

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チョークコイルが少し大きい感じなので、少し不満なのですがボンネットをかぶせれば気にならないw

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スピーカー端子がちょいと大きすぎたかも〜

回路は基本同じですが、配線の引き回しと位相補正コンデンサを修正したので特性を確認しました。

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1W時の周波数特性です。

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歪特性です、チャンネルや周波数による変化が少ないのは基板化の効果?

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インピーダンス特性です以前とほとんど同じ感じです。

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真空管アンプでも小出力なので、オーデイオシステムの消費電力が100W以下となり、常用している半導体アンプと同じくらいなので、今年は夏でも球アンプが使えます。
posted by Masa at 17:47| Comment(7) | PCL82/16A8 CSPP

2021年06月15日

プチ特性改善

音質的にはなんの不満も無いのですが、特性的にはまだ改善の余地がありそうなのでちょいと修正をしてみました。

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B電圧を高くして最大出力7Wとしました〜出力が1W増えてもなんのメリットも無いのですが、トランスの定格が7Wなのに最大出力6Wでは1W損した気分になるのでねw

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クロストークが20KHZで40dBぐらいだったのを配線の取り回しを修正して50dBまで下げまして20HZ〜20KHZで―50dB以下となりました、基板とトランスの配線との距離が近いのは気なっていたのですがやはり距離が近すぎる様です、最終的にはシールド板を追加して更なる改善をしたいですね。

アンプをいじると必ずやって来て邪魔をする我が家の猫ちゃん
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先月で満20歳になったミミちゃんです。

posted by Masa at 22:04| Comment(0) | PCL82/16A8 CSPP